古代のジグソーパズル
すでに本欄でも取り上げたように、筆者・ハム先生は昔、考古学の研究に深く関わり、とくに縄文時代の住居址の発掘・調査には、何度も加わってきました。その際、つらいこと、面倒なことにたくさんあったはずですが、今では、嬉しかったことの方ばかり、思い出します。中でも興奮してしまうのは、復元可能な「完形土器(かんけいどき)」を掘り当てたときのことです。
土器片は、現在の地表でも見つけることができますし、どういう訳か、黒土と赤土のあいだにある褐色土層にも存在します。しかし、完形土器はたいてい、住居址の床面(ゆかめん)に横倒しの状態で、つぶれて出土します。


これを、丹念に写真にとり、測量してから、取り上げてきれいに洗い、発掘地点や発掘日などを、各土器片に注記するなど、あとの処理を行います。


これを、丹念に写真にとり、測量してから、取り上げてきれいに洗い、発掘地点や発掘日などを、各土器片に注記するなど、あとの処理を行います。
さて、発掘後の遺物整理は、うんざりするほど手間のかかる仕事ですが、完形土器の復元だけは、わくわくするほど楽しいものです。割れ目どおしが合わさって、次第に土器が出来上がっていく様子はまるで、立体的なジグソーパズルを解いてるみたいです。
とくに、どうしても埋まらなかった部分に、別のところで見つ
けた土器片がぴったりはまったときなど、歓声まで上げたく
なります。
似たようなパズルは奈良~平安時代の貴重な文字記録
である木簡にもおこるようで、ある研究者は、平城宮址から
出土した五つの木簡の断片が、みごとに一つにつながるこ
とを発見したときの喜びが、研究を志すきっかけになったと
述懐しています。
※写真・上(左):「縄文土器」
上(右):「出土された状態の完形土器」(こちらは弥生土器)
下:「平城宮跡出土の木簡」
とくに、どうしても埋まらなかった部分に、別のところで見つ
けた土器片がぴったりはまったときなど、歓声まで上げたく
なります。
似たようなパズルは奈良~平安時代の貴重な文字記録

である木簡にもおこるようで、ある研究者は、平城宮址から
出土した五つの木簡の断片が、みごとに一つにつながるこ
とを発見したときの喜びが、研究を志すきっかけになったと
述懐しています。
※写真・上(左):「縄文土器」
上(右):「出土された状態の完形土器」(こちらは弥生土器)
下:「平城宮跡出土の木簡」
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